レオ ファーマ、豪クイーンズランド大学と皮膚癌領域の戦略的共同研究を開始
レオ ファーマは、皮膚癌の新しい治療方法を開発するためにオーストラリアのクイーンズランド大学との3年間の共同研究を開始しました。
探索研究と臨床試験で世界トップクラスの専門性を有するクイーンズランド大学と、創薬と新薬開発で100年の実績を持つレオ ファーマとの共同研究は、皮膚癌と闘う患者さんのための新しい治療法に大きな発展をもたらすこととなるでしょう。
レオ ファーマの新薬開発担当副社長Thorsten Thormannは、今回のクイーンズランド大学との共同研究は、革新的な大学やバイオテクノロジー企業との提携を通じて皮膚科学の新分野を開拓するというレオ ファーマのグローバル戦略の一環であり、「今回の共同研究は、患者さんのニーズをより理解し、研究開発に直ぐに役立つ成果を挙げることを目指しています」と述べています。
クイーンズランド大学の研究部門担当大学副総長Max Lu教授は、「この共同研究は大変意義深いものであり、レオ ファーマのような国際企業が当大学の研究活動に重きを置いていることの現われでもあります。オーストラリアで最もグローバルに活動する大学を目指している私たちの戦略を後押しするものです」と述べています。
研究方式
今回の共同研究の対象はレオ ファーマが既に研究を行っている日光角化症や扁平上皮癌を含む皮膚癌領域となります。研究方式は、探索的な臨床試験、基礎研究、委託研究、物質移動合意書による活動、の4種類です。
Thorsten Thormannは、「クイーンズランド大学との共同研究は、皮膚癌の患者さんのために新しい治療法や問題の解決を発見できるまたとない機会です。外部機関との共同研究によって皮膚科学領域の研究をスピードアップできると信じています」と述べています。
パートナーと進める研究
レオ ファーマは2009年、ブリスベンに本社を持ち、革新的な皮膚科医薬品に特化したバイオテクノロジー研究企業Peplin Inc.を2009年に買収することでオーストラリアに拠点を築きました。
Peplin Inc.は買収時すでにフェーズ3製品を保有しており、レオ ファーマは、これを日光角化症治療薬としてPicato®の製品名で2012年に発売しました。日光角化症は、皮膚癌では世界で2番目に多いとされている扁平上皮癌の前癌状態の皮膚症状です。現在、Picato®は世界13か国で発売されています。
「レオ ファーマは、皮膚科領域に優れていて、私たちの研究開発に役立つ知見や専門知識をもたらしてくれる研究機関や企業を常に求めています」とThorsten Thormannは述べています。
今回の共同研究は、クイーンズランド大学の研究の商業化を行うUniQuest Pty Limitedによって実現しました。
LEO Pharma
レオ ファーマは研究開発志向型の製薬会社です。
1908 年創業のレオ ファーマは、研究主導の製薬会社です。皮膚疾患の治療薬を開発・製造し、世界130カ国以上で販売しています。
私たちは、「世界中の人々の生活改善に貢献する皮膚科領域のケアパートナーになる」ことを目指した事業活動を行っています。このビジョンの実現のため、私たちは新たな地域や市場への進出に努め、いまだ満たされていない医学的ニーズに応える競争力のある医薬品と治療法を、さらに多くの患者さんや社会へとお届けします。
本社はデンマークにあり、レオ財団が所有しているため、安定的な経営を可能にしています。