レオ ファーマ研究財団、2014年の受賞者を発表
レオ ファーマ研究財団、2014年の受賞者を発表:
皮膚科学研究に先駆的な進歩をもたらしたデンマークとドイツの研究者が受賞
金賞*1は、コペンハーゲン大学、バイオテク・リサーチ&イノベーションセンター助教授のPh.D. Kim B. Jensenに贈られます。銀賞*2は、ベルリンのシャリテ大学医学部皮膚・アレルギー科およびベルリン・ブランデンブルク再生治療センターの研究グループリーダー、皮膚科研究員のDr. med. Christina Zielinskiに贈られます。
「受賞者の優れた業績は皮膚癌や乾癬といった皮膚疾患の科学的な理解への挑戦です。レオ ファーマ研究財団は学界のみならず、皮膚疾患と共に生きる世界中の何百万人もの人々のために本研究の意義を認めました。科学の進歩は患者さん達に皮膚科学ケアが将来良くなるという希望を与えるものです」と、レオ ファーマ研究財団の表彰委員会委員長のThorsten Thormannは述べています。
レオ ファーマ研究財団賞は、皮膚科学研究の進歩のために世界の皮膚科学者の中から毎年2名を選んで贈られます。候補者の選定は欧州研究皮膚科学会(ESDR)が行い、受賞者をレオ ファーマ研究財団が決定します。
*1金賞賞金 - 100万デンマーク・クローネ、*2銀賞賞金 - 50万デンマーク・クローネ
金賞受賞者
Jensen博士は、表皮、つまり皮膚外層が表皮幹細胞によって一生を通じてどのように組織的に再生され続けられるのかを研究しています。表皮幹細胞は、そのメカニズムに不均衡が生じると重大な結果をもたらす可能性があるため慎重に制御される必要があります。幹細胞の寄与が少なすぎると出血性潰瘍を起こしうる一方、多すぎれば皮膚癌につながる可能性があります。
Jensen博士は、幹細胞が表皮内でどのように制御されているかを詳しく調べることで、病気の発症に関与するメカニズムについての洞察を得、新薬開発の道筋を見出そうとしています。
銀賞受賞者
Zielinski博士の研究は、免疫系が体細胞と非自己物質を区別し、微生物の攻撃からどのように体を守っているかをテーマとしています。これを行わないと何が起きるのか、乾癬や多発性硬化症などの自己免疫疾患の発症にどのような影響を与えるかを研究しています。研究から得られた知見によって、免疫調節治療法開発に活用できる分子の特定が期待されています。
授賞式は第44回欧州研究皮膚科学会議(ESDR)の会期中の2014年9月11日にチボリ・コングレスセンターで行われます。授賞式では受賞者の講演とスイス、ローザンヌCHUV大学医学部皮膚科長・教授のMichel Gilliet, MDによる基調講演が予定されています。
LEO Pharma
レオ ファーマは研究開発志向型の製薬会社です。
1908 年創業のレオ ファーマは、研究主導の製薬会社です。皮膚疾患の治療薬を開発・製造し、世界130カ国以上で販売しています。
私たちは、「世界中の人々の生活改善に貢献する皮膚科領域のケアパートナーになる」ことを目指した事業活動を行っています。このビジョンの実現のため、私たちは新たな地域や市場への進出に努め、いまだ満たされていない医学的ニーズに応える競争力のある医薬品と治療法を、さらに多くの患者さんや社会へとお届けします。
本社はデンマークにあり、レオ財団が所有しているため、安定的な経営を可能にしています。