国際的な研究者二人の先駆的な皮膚科学研究に賞を授与
レオ ファーマ研究財団、2015年の受賞者を発表:
受賞者は皮膚科学研究に先駆的な進歩をもたらしたイタリアとドイツの研究者
(デンマーク、バレラップ発-2015年9月10日)
レオ ファーマ研究財団(LPRF)は本日、ロッテルダムで開催される欧州研究皮膚科学会の年次総会において、先駆的な研究をたたえて二人の若い研究者に賞を授与します。
賞金100万デンマーク・クローネ(約1,800万円)の金賞は、イタリアのトレント大学統合生物学センター、コンピューター・メタゲノミクス研究室のアシスタントプロフェッサー・主任研究員であるDr. Nicola Segataに、賞金50万デンマーク・クローネ(約900万円)の銀賞は、ドイツのミュンヘン工科大学医学部、実験皮膚免疫学のアシスタントプロフェッサー、Dr. Kilian Eyerichに贈られます。
「二人の受賞者はアトピー性皮膚炎や乾癬等の皮膚疾患を科学的に理解するという課題に取り組み、目覚しい成果をあげられました。レオ ファーマ研究財団は、学界への貢献のみならず、皮膚疾患と共に生きる世界中の何百万人もの人々のために本研究の重要性を認めました。このような科学の進歩は、患者さんに今後より良い皮膚科学ケアが提供されていくという希望を与えるものです」とレオ ファーマ研究財団賞委員会委員長のThorsten Thormannは述べています。
金賞受賞者
Segata博士は、ヒトの体にコロニーを形成する微生物(マイクロバイオーム:人体に棲む微生物相)の特性を評価する先進技術を開発しました。これは、微生物群の研究やヒト皮膚の微生物群構造の解明において極めて重要な発見となりました。微生物群は、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、乾癬、酒さなどの多くの病態において重要な役割を果たしていることから、その特性評価は研究分野として急成長しています。
銀賞受賞者
Eyerich博士は、当初、共培養を用いて角化細胞とT細胞との間のクロストークを研究していました。そして、皮膚におけるTh17およびTh22細胞の役割に関する研究はアトピー性皮膚炎や乾癬についての分子的な理解に大きく貢献しました。Eyerich博士は、炎症性皮膚疾患を複数合併する特徴的な患者集団を同定し、アトピー性皮膚炎と乾癬を引き起こすT細胞間での相互拮抗作用を明らかにしました。
レオ ファーマ研究財団は、皮膚科学研究の進歩のために世界の皮膚科学者の中から毎年2名を選んで賞を授与しています。候補者の選定は欧州研究皮膚科学会(ESDR)が行い、受賞者はレオ ファーマ研究財団が決定しています。
LEO Pharma
レオ ファーマは研究開発志向型の製薬会社です。
1908 年創業のレオ ファーマは、研究主導の製薬会社です。皮膚疾患の治療薬を開発・製造し、世界130カ国以上で販売しています。
私たちは、「世界中の人々の生活改善に貢献する皮膚科領域のケアパートナーになる」ことを目指した事業活動を行っています。このビジョンの実現のため、私たちは新たな地域や市場への進出に努め、いまだ満たされていない医学的ニーズに応える競争力のある医薬品と治療法を、さらに多くの患者さんや社会へとお届けします。
本社はデンマークにあり、レオ財団が所有しているため、安定的な経営を可能にしています。