尋常性乾癬治療剤「ドボベット®ゲル」の発売のお知らせ 尋常性乾癬治療剤「ドボベット®」の新剤形
レオ ファーマ株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長:櫻井ステファン、以下「レオ ファーマ」)と協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本昌志、以下「協和発酵キリン」)は、6月4日に尋常性乾癬治療剤「ドボベット®ゲル」を発売いたしますのでお知らせいたします。
「ドボベット®ゲル」は、活性型ビタミンD₃であるカルシポトリオール水和物とステロイドであるベタメタゾンジプロピオン酸エステルを含有する尋常性乾癬治療剤「ドボベット®」の新剤形です。
配合外用剤の「ドボベット® 軟膏」は、レオ ファーマの親会社であるLEO Pharma A/S(本社:デンマーク・バレラップ、社長兼最高経営責任者:ギッテ・P・アーボ)が開発、2001年に尋常性乾癬に対する外用剤としてデンマークで上市されて以来、米国を含む世界90ヵ国以上で承認され、尋常性乾癬治療の第一選択薬のひとつとして世界的に広く用いられており、本邦では2014年9月より発売されています。
新剤形となる「ドボベット®ゲル」は、2008年に米国で承認されて以来、すでに欧州諸国など世界80ヵ国以上で承認され広く用いられています。好発部位の一つとされる頭皮など有毛部位等へ塗布しやすい剤形により、利便性の向上とアドヒアランスの改善が期待されます。このたび軟膏に加え、本剤をラインナップに追加することで、より多くの患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に貢献していきたいと考えております。
なお本剤についても、「ドボベット®軟膏」同様に、協和発酵キリンと販売及びマーケティング活動の提携に関する契約を締結しております。レオ ファーマは本製品の供給を担当いたします。一方、協和発酵キリンは販売並びにMRによる医療機関への情報提供活動を担当し、マーケティング活動についてはレオ ファーマと協和発酵キリンが共同で行います。
ドボベット®ゲル 15g(左)、30g(右)
「ドボベット®ゲル」の製品概要
製品名 |
ドボベット®ゲル |
一般名 |
カルシポトリオール水和物 / ベタメタゾンジプロピオン酸エステル |
組成 |
1g中、カルシポトリオール水和物52.2μg(カルシポトリオールとして50.0μg)、ベタメタゾンジプロピオン酸エステル0.643mgを含有 |
効能・効果 |
尋常性乾癬 |
用法・用量 |
通常、1日1回、患部に適量塗布する。 |
用法・用量に関連する使用上の注意 |
1 週間に90g を超える使用は行わないこと。 |
包装 |
ボトル 15g×1、30g×1 |
承認取得日 |
2018年2月16日 |
薬価収載日 |
2018年5月30日 |
薬価 |
247.50円/g |
販売 |
協和発酵キリン株式会社 |
製造販売 |
レオ ファーマ株式会社 |
乾癬について
乾癬は、炎症を伴う慢性の皮膚疾患(角化症)で、原因は完全には分かっていませんが、遺伝的素因(体質)に様々な環境因子(ストレス、肥満等)が加わり免疫系に異常が生じ、皮膚に炎症が起きていると考えられています。日本の乾癬患者数は約43万人*1との報告があります。皮膚の表皮細胞が異常に分裂・増殖を繰り返し、境界が明瞭な紅班ができ、次第に盛り上がり、その表面に銀白色の雲母状の皮膚片(鱗屑)を伴い、その一部がポロポロとはがれ落ちるという症状を呈し、痒みを伴うこともあります。細菌やウイルスによる病気ではないため、まわりの人にうつる(感染する)病気ではありません。症状の違いにより、数種類の病型に分類されますが、乾癬の9割を占めるのが尋常性乾癬で、頭部、肘、膝など、慢性の機械的な刺激を受けやすい部位に皮疹ができることが多く、全身に広がることもあります。皮疹がいったん消えても再発を繰り返し、長期間の治療を要する完治が難しい疾患です。
*1 Kubota K, et al. BMJ Open 2015;5:e006450. doi:10.1136/bmjopen-2014-006450
LEO Pharma
レオ ファーマは研究開発志向型の製薬会社です。
1908 年創業のレオ ファーマは、研究主導の製薬会社です。皮膚疾患の治療薬を開発・製造し、世界130カ国以上で販売しています。
私たちは、「世界中の人々の生活改善に貢献する皮膚科領域のケアパートナーになる」ことを目指した事業活動を行っています。このビジョンの実現のため、私たちは新たな地域や市場への進出に努め、いまだ満たされていない医学的ニーズに応える競争力のある医薬品と治療法を、さらに多くの患者さんや社会へとお届けします。
本社はデンマークにあり、レオ財団が所有しているため、安定的な経営を可能にしています。