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レオ ファーマ株式会社、成人の中等症から重症のアトピー性皮膚炎治療薬として、トラロキヌマブの日本における製造販売承認申請を発表

皮膚科医療の世界的リーダーであるLEO Pharma A/Sの日本法人 レオ ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:坂本 和繁、以下「レオ ファーマ」)は、2022年1月28日、中等症から重症の成人アトピー性皮膚炎治療薬として、トラロキヌマブの製造販売承認申請を行いました。

トラロキヌマブは、アトピー性皮膚炎の徴候・症状の根底にある免疫プロセスに重要な役割を果たすIL-13サイトカインを特異的に中和することを目的に開発された、完全ヒトモノクローナル抗体です1,2

今回の承認申請は、トラロキヌマブの有効性および安全性を評価した第3相国際共同試験(ECZTRA1, 2, 3試験)3,4、日本人患者を対象にトラロキヌマブの有効性および安全性を評価した第3相試験(ECZTRA 8試験)5およびこれら第3相試験からの継続投与となる長期延長投与試験(ECZTEND試験)から得られた肯定的な成績に基づきます6,7

LEO Pharma Global Research and Development のExecutive Vice President であるJörg Möller は次のように述べています。「今回のトラロキヌマブの申請は、慢性かつ深刻な症状を抱えている多くのアトピー性皮膚炎を有する日本の成人患者さんにとって、重要な一歩となります。私たちは、日本の当局と緊密に連携し、中等度から重症のアトピー性皮膚炎の患者さんに、この薬剤を一刻も早くお届けすることを目指しています。」

また、LEO Pharma R&D Asia-Pacific Hubのトード・ラブダは次のように述べています。「私たちは、アトピー性皮膚炎の患者さんの治療およびQOL(生活の質)の向上を目指して、これまで努力を重ねてまいりました。今回の申請をとても嬉しく思っております。」

トラロキヌマブは現在、海外ではAdtralza®の製品名で、EU諸国、英国、カナダ、アラブ首長国連邦で承認されています。また、米国ではAdbry™の製品名で承認されています。


ECZTRA 1試験、ECZTRA 2試験およびECZTRA 3試験について
ECZTRA 1試験およびECZTRA 2試験(ECZema、TRAlokinumab試験1および試験2)は、52週間にわたる、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、国際共同第3相臨床試験で、全身療法が対象となる中等症~重症のアトピー性皮膚炎の成人患者さん、それぞれ802例、794例を対象に、トラロキヌマブ(300 mg)を単剤投与した場合の安全性および有効性を評価しました3

ECZTRA 3試験(ECZema、TRAlokinumab試験3)は、二重盲検、無作為化、プラセボ対照、32週投与の国際共同試験であり、成人患者さん380名を対象に、全身療法の対象候補とされた中等症~重症のアトピー性皮膚炎の成人患者さんに、トラロキヌマブ(300 mg)をTCSと併用投与した場合の有効性と安全性を評価しました4


ECZTRA 8試験について
ECZTRA 8試験は、日本人患者を対象とした16週間の二重盲検、無作為化、プラセボ対照試験です。全身療法の対象候補とされた、既存治療で効果不十分な成人アトピー性皮膚炎患者さん106例を対象に、トラロキヌマブ(300 mg)をTCSと併用投与した場合の有効性と安全性を評価しました5


ECZTEND試験-長期延長(LTE)試験について
ECZTEND試験は、5年間にわたる進行中の第3相長期、非盲検、単群、延長試験です。その目的は、これまでに行われたトラロキヌマブ単剤投与試験(ECZTRA 1およびECZTRA 2)、トラロキヌマブとTCSの併用投与試験(ECZTRA 3)、薬物相互作用(DDI)試験(ECZTRA 4)、ワクチン試験(ECZTRA 5)、青少年を対象とした試験(ECZTRA 6)、経口シクロスポリンA 試験(ECZTRA 7)、日本人患者を対象にした併用投与試験(ECZTRA 8)、またはトラロキヌマブ単剤投与による皮膚バリア機能試験(TraSki)に参加したアトピー性皮膚炎患者を対象に、トラロキヌマブの長期投与時の安全性および有効性を評価することを目的としています。治療に対する反応の有無や、トラロキヌマブまたはプラセボのいずれかを投与したかに関係なく、先行試験を終了すれば、ECZTEND試験に参加できます6,7


アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎は、慢性の炎症性皮膚疾患であり、強いかゆみと湿疹様病変を特徴とします8。アトピー性皮膚炎は、皮膚バリアの障害と免疫調節異常に起因し、慢性炎症に至ります9。IL-13 を含む2 型サイトカインは、アトピー性皮膚炎の病態生理の重要な側面において中心的な役割を担います2


トラロキヌマブについて
トラロキヌマブは、アトピー性皮膚炎の徴候・症状の根底にある免疫学的機序に、重要な役割を果たすIL-13サイトカインを特異的に中和することを目的として開発された、高親和性の完全ヒトモノクローナル抗体です。トラロキヌマブは、IL-13サイトカインに高い親和性で特異的に結合することにより、IL-13 受容体のα1およびα2サブユニット(IL-13 Rα1およびIL-13 Rα2)との相互作用を阻害します1,2


LEO Pharma A/Sについて
LEO Pharma A/Sは、豊富な臨床開発パイプラインや幅広い治療法とともに、開拓者精神を併せ持つ皮膚科医療のリーダー企業です。創立は1908年で、LEO財団がその大半の株式を所有しています。LEO Pharma A/Sは、皮膚科学の発展のため、長年にわたって臨床開発に専念し、皮膚疾患を有する患者さんを対象に、新たな標準治療法を提供してきました。本社はデンマークにあり、グローバルでは6,000 人の従業員が、130 カ国9,300 万人の患者さんのために従事しています。詳細は、https://www.LEO-Pharma.comをご覧ください。


レオ ファーマ株式会社について
レオ ファーマ株式会社は、デンマークにある LEO Pharma A/S の 100%出資の日本法人として、2010年 6月に設立されました。皮膚科領域に特化したスペシャリティファーマとして、日本での確固たる地位を築くべく、事業活動を展開しています。詳細は、https://www.leo-pharma.jp/をご覧ください。また、当社のTwitterアカウント、YouTubeチャンネルもご覧ください。


References

  1. Popovic B, et al. Structural characterisation reveals mechanism of IL-13-neutralising monoclonal antibody tralokinumab as inhibition of binding to IL-13Rα1 and IL-13Rα2. J Mol Biol. 2017; 429:208–19.
  2. Bieber T. Interleukin-13: Targeting an underestimated cytokine in atopic dermatitis. Allergy. 2020;75:54–62.
  3. Wollenberg A, et al. Tralokinumab for moderate‐to‐severe atopic dermatitis: results from two 52‐week, randomized, double‐blind, multicentre, placebo‐controlled phase III trials (ECZTRA 1 and ECZTRA 2). Br J Dermatol. 2021; 437-449.
  4. Silverberg JI, et al. Tralokinumab plus topical corticosteroids for the treatment of moderate‐to‐severe atopic dermatitis: results from the double‐blind, randomized, multicentre, placebo‐controlled phase III ECZTRA 3 trial. Br J Dermatol. 2021; 450-463.
  5. ClinicalTrials.gov Identifier: NCT04587453
  6. Blauvelt et. al. Two-year Maintenance of Response with Tralokinumab in Moderate-to-Severe Atopic Dermatitis: Interim Analysis of the ECZTEND Open-label Extension Trial. European Academy of Dermatology and Venereology (EADV). Sept 29-Oct 2, 2021. On-demand video oral presentation FC01.04.
  7. EU Clinical Trials Register. Long-term extension trial in subjects with atopic dermatitis who participated in previous tralokinumab trials – ECZTEND. EudraCT number: 2018-000746-19. https://www.clinicaltrialsregister.eu/ctr-search/trial/2018-000746-19/GB.
  8. Weidinger S, et al. Atopic dermatitis. Lancet. 2016; 387:1109-1122.
  9. Boguniewicz M, et al. Atopic dermatitis: a disease of altered skin barrier and immune dysregulation. Immunol Rev. 2011;242(1):233-46.

LEO Pharma

LEO Pharma helps people achieve healthy skin. The company is a leader in medical dermatology with a robust R&D pipeline, a wide range of therapies and a pioneering spirit.

Founded in 1908 and owned by the LEO Foundation, LEO Pharma has devoted decades of research and development to advance the science of dermatology, setting new standards of care for people with skin conditions. LEO Pharma is headquartered in Denmark with a global team of 6,000 people, serving 92 million patients in 130 countries. In 2019, the company generated net sales of DKK 10,805 million.

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