コンテンツにスキップ
  • ホーム
  • ニュース
  • News
  • 2024年米国皮膚科学会年次大会で成人中等症~重症のアトピー性皮膚炎治療におけるアドトラーザ®(トラロキヌマブ)の新たな長期使用データを発表

2024年米国皮膚科学会年次大会で成人中等症~重症のアトピー性皮膚炎治療におけるアドトラーザ®(トラロキヌマブ)の新たな長期使用データを発表

本資料は、レオ ファーマA/Sが2024年3月8日(デンマーク、バレラップ発)に発表した英語によるプレスリリースの参考資料として用意された日本語訳です。資料の内容および解釈については英語版が優先されます。英語版は https://www.businesswire.com/news/home/20240308849603/en/LEO-Pharma-Presents-New-Long-Term-Adbry%C2%AE-tralokinumab-ldrm-Data-in-Adults-with-Moderate-to-Severe-Atopic-Dermatitis-at-the-2024-AAD-Annual-Meeting をご覧ください。
英文タイトル:
LEO Pharma Presents New Long-Term Adbry® (tralokinumab-ldrm) Data in Adults with Moderate-to-Severe Atopic Dermatitis at the 2024 AAD Annual Meeting


  • アドトラーザ®(トラロキヌマブ)を最大4年間継続的に治療した患者の事後解析の結果から、高い割合で安定した効果が維持されることが明らかになりました1
  • このデータは、アドトラーザ®(トラロキヌマブ)に関する広範な臨床データの追加情報です。
  • この解析結果は、アドトラーザ®(トラロキヌマブ)の長期安全性・有効性を検討する現在進行中の5年間にわたる非盲検延長試験であるECZTEND試験から得られた最新の臨床試験データです2

ニュージャージー州マディソン発、2024年3月8日 ―  皮膚科学分野のグローバルリーダー、レオ ファーマA/Sは、中等症~重症アトピー性皮膚炎(AD)を有する18歳以上の成人患者にアドトラーザ®(トラロキヌマブ)を投与した長期にわたる治療効果を分析した新たなデータ発表をしました。この結果は、カリフォルニア州サンディエゴにて開催される第82回米国皮膚科学会(AAD)大会においてeポスター発表されました1

この結果は、レオ ファーマが発表したデータの一部です。当社は、皮膚科学の研究水準向上に取り組んでおり、この学会では8件の発表を行いました。

レオ ファーマ北米地域エグゼクティブ バイス プレジデント兼プレジデントであるBrian Hilberdinkは、次のように述べています。「AADで発表されたアドトラーザ®(トラロキヌマブ)のデータは、中等症~重症のアトピー性皮膚炎患者のサポート向上を目指し、広範な臨床的エビデンスを収集するためのものです。昨年末、アメリカでAdbry®(トラロキヌマブ)の適応が拡大され、12~17歳の青少年患者も対象となりました。このデータは、多くのアトピー性皮膚炎患者に対して治療選択肢を増やすという使命を達成するための大きな進歩です。」

事後解析では、第3相であるECZTRA 1試験およびECZTRA 2試験で52週間、その後長期非盲検延長試験であるECZTEND試験で最大152週間、アドトラーザ®(トラロキヌマブ)継続投与した中等症~重症の18歳以上の成人アトピー性皮膚炎患者347例を解析対象としています1

この解析では、ECZTRA 1試験およびECZTRA 2試験の最終投与からECZTEND試験の初回投与までの時間に患者によりばらつきがあることから、再奏効が期待されるECZTEND試験の第16週以降を評価しました1。その結果、ECZTEND試験に参加した患者の中で、アドトラーザ®(トラロキヌマブ)投与を継続した70%以上の患者が80%以上の日数で、Eczema Area and Severity Index(EASI)スコア(7以下、疾患なし~軽症)を維持しました。さらに、レスポンダーの半数以上は、最大3年間にわたり100%の日数でEASI 7以下を維持しました1

ECZTEND試験の国際治験調整医師(ICI)であるAndrew Blauvelt博士(アメリカ、オレゴン州レイクオスウィーゴ、Blauvelt Consulting, LLC)は次のように述べています。「アトピー性皮膚炎の真のコントロールのためには、疾患の変動をコントロールし、長期安全性を確立することがきわめて重要です。今回の新たな解析は、この慢性疾患とともに生きる成人患者におけるアドトラーザ®(トラロキヌマブ)の長期使用のベネフィットを示すものです。」


アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎は、強いかゆみと湿疹病変を特徴とする慢性の炎症性皮膚疾患です3。この疾患は皮膚バリア機能障害と免疫調節異常に起因し、慢性炎症につながります4。アトピー性皮膚炎の病態生理の主な局面では、IL-13などの2型サイトカインが重要な役割を果たしています3,4。そのほか、過剰なIL-22産生がADの発病に関与することが確認されています5


アドトラーザ®(トラロキヌマブ)について
アドトラーザ®(トラロキヌマブ)は、アトピー性皮膚炎の徴候および症状の根底にある免疫・炎症プロセスで重要な役割を果たすインターロイキン(IL)13サイトカインに結合し、阻害することを目的に開発された高親和性モノクローナル抗体であり、米国内では、Adbry®、米国外ではアドトラーザ®として販売されています4,6。アドトラーザ®(トラロキヌマブ)は、IL-13サイトカインに特異的に結合することにより、IL-13受容体のα1およびα2サブユニット(IL-13Rα1およびIL-13Rα2)との相互作用を阻害します7

Adbry®・アドトラーザ®は、アメリカ、カナダ、EU、アラブ首長国連邦、英国および韓国で、中等症~重症アトピー性皮膚炎の成人および小児(12歳以上)の治療に承認されています。また、サウジアラビア、スイスおよび日本で、既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎への使用が承認されています。


長期延長(LTE)試験ECZTEND試験について
ECZTEND試験(Long-term Extension Trial in Subjects With Atopic Dermatitis Who Participated in Previous Tralokinumab Trials)は、アドトラーザ®(トラロキヌマブ)単独療法試験(ECZTRA 1およびECZTRA 2)、アドトラーザ®(トラロキヌマブ)+外用ステロイド剤併用療法試験(ECZTRA 3)、薬物間相互作用(DDI)試験(ECZTRA 4)、ワクチン試験(ECZTRA 5)、青少年試験(ECZTRA 6)、経口シクロスポリンA試験(ECZTRA 7)、日本人へのアドトラーザ®(トラロキヌマブ)+外用ステロイド剤併用療法試験(ECZTRA 8)、アドトラーザ®(トラロキヌマブ)単独療法皮膚バリア機能試験(TraSki)に参加したアトピー性皮膚炎患者を対象にアドトラーザ®(トラロキヌマブ)の安全性および有効性を評価する、現在進行中の5年間にわたる第3相長期非盲検単群延長試験です。患者は試験の終了後、治療反応や実薬投与もしくはプラセボ投与に関係なく、ECZTEND試験に参加できることとしました2,8


レオ ファーマA/Sについて
レオ ファーマは、皮膚疾患を持つ人々、その家族、及び社会の利益のために標準治療を進歩させることに尽力しているグローバル企業です。レオ ファーマは、1908年に設立され、その大部分をレオ財団が所有しています。当社は、皮膚科学の進歩のために数十年に及ぶ研究開発に注力し、今日ではあらゆる重症度の疾患に幅広い治療法を提供しています。レオ ファーマは、デンマークに本社を置き、4,300人のグローバルチームが世界中で何百万人もの患者さんに貢献しています。レオ ファーマの2023年の純売上高は114億デンマーク・クローネでした。



References
1. Blauvelt A, et al. Stability of long-term therapeutic responses to tralokinumab in adults with moderate-to-severe atopic dermatitis. Presented at the 2024 American Academy of Dermatology Annual Meeting; March 8-12 2024; San Diego, CA.
2. ClinicalTrials.gov. National Library of Medicine (U.S.). Long-term Extension Trial in Subjects With Atopic Dermatitis Who Participated in Previous Tralokinumab Trials – ECZTEND. Identifier: NCT03587805. https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03587805.
3. Weidinger S, Novak N. Atopic dermatitis. Lancet. 2016;387(10023):1109-1122.
4. Boguniewicz M, Leung DY. Atopic dermatitis: a disease of altered skin barrier and immune dysregulation. Immunol Rev. 2011;242(1):233-246.
5. Dudakov JA, Hanash AM, van den Brink MR. Interleukin-22: immunobiology and pathology. Annu Rev Immunol. 2015;33:747-785.
6. Bieber T. Interleukin-13: targeting an underestimated cytokine in atopic dermatitis. Allergy. 2020; 75:54-62.
7. Popovic B, Breed J, Rees DG, et al. Structural Characterisation Reveals Mechanism of IL-13-Neutralising Monoclonal Antibody Tralokinumab as Inhibition of Binding to IL-13Rα1 and IL-13Rα2. J Mol Biol. 2017;429(2):208-219.
8. Blauvelt A, Langley RG, Lacour JP, et al. Long-term 2-year safety and efficacy of tralokinumab in adults with moderate-to-severe atopic dermatitis: Interim analysis of the ECZTEND open-label extension trial. J Am Acad Dermatol. 2022;87(4):815-824.

LEO Pharma

LEO Pharma helps people achieve healthy skin. The company is a leader in medical dermatology with a robust R&D pipeline, a wide range of therapies and a pioneering spirit.

Founded in 1908 and owned by the LEO Foundation, LEO Pharma has devoted decades of research and development to advance the science of dermatology, setting new standards of care for people with skin conditions. LEO Pharma is headquartered in Denmark with a global team of 6,000 people, serving 92 million patients in 130 countries. In 2019, the company generated net sales of DKK 10,805 million.

Serverside rendering