アトピー性皮膚炎治療剤 アドトラーザ®皮下注150mgシリンジ「在宅自己注射対象薬剤へ追加」及び「投薬期間制限解除」のお知らせ
レオ ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・シスネロス、以下「レオ ファーマ」)は、アトピー性皮膚炎治療剤「アドトラーザ®皮下注150mgシリンジ」(一般名:トラロキヌマブ(遺伝子組換え)、以下「本剤」)が、2024年4月1日より処方箋を交付することができる注射薬及び在宅自己注射指導管理料の算定対象となる注射薬として追加されたことをお知らせいたします。加えて、4月1日付で投薬期間制限が解除となりますので併せてお知らせします。
本剤は、2022年に薬事承認された既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎治療剤です。アトピー性皮膚炎の徴候・症状の根底にある免疫プロセスに重要な役割を果たすサイトカインであるIL-13を特異的に中和することを目的に開発された、ヒト抗ヒトIL-13モノクローナル抗体です1,2。本剤が、IL-13と結合することでその受容体との相互作用を阻害し、アトピー性皮膚炎の主要な進行要因を特異的に阻害します。本剤は、通常、成人にはトラロキヌマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与します。
2024年4月からは、従来の2週毎の定期的な院内注射に加えて、在宅での自己注射が可能となり、通院による身体的、経済的、時間的負担が軽減され、生活の質の向上が期待されます。
以上
■「アドトラーザ®皮下注150mgシリンジ」製品概要
一般名 | トラロキヌマブ(遺伝子組換え) |
剤形・含量 | 無色~黄色の澄明又は乳白光を呈する液(注射剤) |
効能・効果 | 既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎 |
用法・用量 | 通常、成人にはトラロキヌマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する |
包装・容量 | 150mg/ 1 mL× 2 シリンジ |
薬価 | 29,295円(1筒) |
製造販売承認年月日 | 2022年12月23日 |
薬価基準収載年月日 | 2023年3月15日 |
販売開始年月日 | 2023年9月26日 |
製造販売元 | レオ ファーマ株式会社 |
■アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎は、慢性の炎症性皮膚疾患であり、強いかゆみと湿疹様病変を特徴とします3。アトピー性皮膚炎は、皮膚バリアの障害と免疫調節異常に起因し、慢性炎症に至ります4。IL-13 を含む2型サイトカインは、アトピー性皮膚炎の病態生理の重要な側面において中心的な役割を担います2。
■アドトラーザ® (トラロキヌマブ)について
トラロキヌマブは、アトピー性皮膚炎の徴候・症状の根底にある免疫学的機序に、重要な役割を果たすサイトカインであるIL-13を特異的に中和することを目的として開発された、高親和性のヒト抗ヒトIL-13モノクローナル抗体です。トラロキヌマブは、IL-13に高い親和性で特異的に結合することにより、IL-13がIL-13の受容体であるIL-13 Rα1およびIL-13 Rα2に結合することを阻害します1,2。
アドトラーザ®は、中等症~重症のアトピー性皮膚炎の成人患者を対象として、欧州連合、英国、カナダ、アラブ首長国連邦、スイス及びサウジアラビアなど世界19か国(2024年)で承認されています。また米国では、商品名ADBRY®(Tralokinumab-ldrm)として承認されています。
■レオ ファーマ株式会社について
レオ ファーマ株式会社は、デンマークにある LEO Pharma A/Sの100%出資の日本法人として、2010年6月に設立されました。皮膚科領域に特化したスペシャリティファーマとして、日本での確固たる地位を築くべく、事業活動を展開しています。詳細は、http://www.leo-pharma.jp/ をご覧ください。
■References
- Popovic B, et al. Structural characterisation reveals mechanism of IL-13-neutralising monoclonal antibody tralokinumab as inhibition of binding to IL-13Rα1 and IL-13Rα2. J Mol Biol. 2017; 429:208–19.
- Bieber T. Interleukin-13: Targeting an underestimated cytokine in atopic dermatitis. Allergy. 2020;75:54–62.
- Weidinger S, et al. Atopic dermatitis. Lancet. 2016; 387:1109-1122.
- Boguniewicz M, et al. Atopic dermatitis: a disease of altered skin barrier and immune dysregulation. Immunol Rev. 2011;242(1):233-46.
【報道機関からのお問い合わせ先】
レオ ファーマ株式会社 広報
担当:野間
E-mail:japan_communications@leo-pharma.com
電話番号:03-5809-2468
LEO Pharma
レオ ファーマは研究開発志向型の製薬会社です。
1908 年創業のレオ ファーマは、研究主導の製薬会社です。皮膚疾患の治療薬を開発・製造し、世界130カ国以上で販売しています。
私たちは、「世界中の人々の生活改善に貢献する皮膚科領域のケアパートナーになる」ことを目指した事業活動を行っています。このビジョンの実現のため、私たちは新たな地域や市場への進出に努め、いまだ満たされていない医学的ニーズに応える競争力のある医薬品と治療法を、さらに多くの患者さんや社会へとお届けします。
本社はデンマークにあり、レオ財団が所有しているため、安定的な経営を可能にしています。