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トピックス(3)湿疹とは?

医療機関で診察を受けたとき、「湿疹ですね」と言われたことはありませんか?
皮膚が悪くなっていることはなんとなくわかりますが、どんな状態を示すかはちょっとわかりにくい言葉です。


「湿疹とは、炎症があり、かゆい状態」1)
湿疹は、皮膚にさまざまな炎症があり、かゆみがある状態です。例えば、身体の外にあるダニやハウスダストが皮膚を刺激したり、手指で肌を擦ったり引っかいたりすると起こることが多いとされています。
特にアトピー性皮膚炎では、ちょっとした刺激で湿疹が起きやすいとされています。


「湿疹と皮膚炎は同じ」2)
実は湿疹と皮膚炎は同じ意味です。脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎という病気がありますが、これらも湿疹に入ります。
また、湿疹が原因不明の場合は「急性湿疹」、「慢性湿疹」というように、そのまま病名として使われます。


湿疹では、炎症を抑える治療が必要 1,2)
症状が軽い場合、ステロイド外用薬などを使わなくても保湿剤で…と考える人もいると思います。しかし、基本的に湿疹(皮膚炎)を治すには炎症を鎮める薬が必要で、保湿剤にはそのような作用がありません。医師に相談して適切な治療を継続しましょう。


【参考文献】
1) 西岡清監修, 片山一朗編:インフォームドコンセントのための図説シリーズ アトピー性皮膚炎改訂版, 2010, pp.21, 23, 医薬ジャーナル社, 大阪
2) 清水宏:新しい皮膚科学 第3版, 2018, pp.114-118, 中山書店, 東京

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