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診断と検査

乾癬は、皮膚に特徴的な症状が出ます。
最も数の多い尋常性乾癬であれば、まず生活習慣などを医師が患者さんに質問し、皮膚を眼で確認したうえで、発疹部分を診ます。
具体的には下記が挙げられます 1)。

  • 表面をこすると、鱗屑がボロボロと落ちるか(落屑、蝋片現象の確認)
  • さらにこすると、点々とした出血が出てくるか(アウスピッツ現象)
  • 発疹がない皮膚に刺激が加え、その皮膚に乾癬が生じるか(ケブネル現象)

を確認していきます。
場合によって、皮膚を一部切り取って顕微鏡で確認することもあります(生検)。

乾癬性関節炎(関節症性乾癬)は、関節リウマチなどと症状が似ているため別の検査をすることがあります 2,3)。 例えば、関節の状態を診るためのX線などの画像検査や血液検査です 2,3)。

また、乾癬は全身に炎症が起きるため、生活習慣病などを併存しやすいとされており4)、患者さんの全身状態を確認するため、さまざまな検査が行われることがあります。


【参考文献】
1)清水宏:新しい皮膚科学 第3版, 2018, pp.281-288, 中山書店, 東京.
2)病気がみえる vol.14 皮膚科, 2020, pp.143-149, メディックメディア, 東京.
3)瀧川雅浩ほか編:皮膚科エキスパートナーシング 改訂第2版, 2018, pp.262-265, 南江堂, 東京.
4)照井正ほか:臨床医薬 2014, 30(3), 279-285.

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