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治療

乾癬は慢性の病気なので、治療を続けて皮膚を良い状態に保ち、生活の質(QOL)を保つことが重要になります。
ただ近年、乾癬の治療は新たな治療薬の登場により大きく発展しており、軽症から重症まで、さまざまな治療を受けることができます。

治療の基本は局所療法(塗り薬を使った治療:外用療法)で、効果が十分ではないときや症状が重いときに光線療法、薬の内服(内服療法)、生物学的製剤を用います。


局所療法(外用療法)1)
活性型ビタミンD3製剤、ステロイド外用薬を用います。軽症から重症まで使われ、他の治療法と一緒に使うこともできます。


光線療法 1,2)
局所療法で効果が不十分な場合、次に選ばれるのが光線療法です。光線療法で使われる紫外線には免疫を抑える作用があります。
紫外線(ナローバンド)を照射するnarrow band UVB療法や、紫外線に敏感になるソラレンという薬剤と紫外線を併用したPUVA療法などがあります。


内服療法 1,2)
ビタミンA誘導体(レチノイド)や免疫抑制薬のほか、メトトレキサートやホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬が用いられます。発疹が広範囲にある、重症の患者さんに用いられます。


生物学的製剤 1,2)
上記の治療がうまくいかないときに用いられます。定期的に注射することで、 乾癬の炎症を引き起こす一因である炎症性サイトカインを阻害し、発疹を改善します。


【参考文献】
1)病気がみえる vol.14 皮膚科, 2020, pp.65, 143-149, メディックメディア, 東京.
2)瀧川雅浩ほか編:皮膚科エキスパートナーシング 改訂第2版, 2018, pp.262-265, 南江堂, 東京.

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